前回投稿した記事「天保山観光に必須|観光船サンタマリア号に乗って大阪湾を周遊しよう!」にて、大阪港観光遊覧船「サンタマリア号」を取り上げました。
その取材の為自宅から天保山へ歩いて向かう際に通った橋が、
今回ご紹介する「なみはや大橋」です。
先に申し上げます。
この橋、高いです。
そして怖いです。
けれども、渡る価値は大いにあります。
それは何故か?
景色が最高だからです。
大阪の景色を一望できるあべのハルカス、通天閣、梅田スカイビルや大阪城天守閣等の観光名所とは異なり、知名度は然程高くありません。
大阪府民でもその存在を知らない方は一定数いるようです。
高くて怖いけど素晴らしい景色を提供してくれる「なみはや大橋」をもっと多くの方々に知って欲しいと思い今回取り上げることにしました。
この記事は次の方々を対象としています。
・絶景を楽しみたい方
・橋に興味がある方
・穴場スポットに訪れてみたい方
この記事を読んだ後「なみはや大橋」の魅力を知りことができ、実際に渡って絶景を楽しんでみたい気分になることでしょう。
今回もよろしくお願いします。
なみはや大橋とは?
なみはや大橋は大阪市港区海岸通と大阪市大正区鶴町とを結ぶ全長1740mの橋です。
尻無川の河口付近に位置します。
河口付近は大型船の往来を円滑にする為、高さは47mもあります。
これはビルの15階に相当します。
勾配は約6.9%です。
100メートル進むと約6.9m上がります。
かなりの急勾配が特徴です。
上空からだと「く」の字に見えます。
着工は昭和52年(1977年)12月で、平成7年(1995年)2月に完成しました。
完成までに18年ほど費やしたんですね。
この記事を執筆するにあたって情報収集する際に、そのことを知って驚きました。
大阪市道路公社が当橋を尻無川新橋有料道路として管理していました。
つまり、開通当時は有料でした。
料金所は大正区鶴町側にありました。
例)普通自動車→100円(Wikipedia情報による)
しかし、平成26年(2014年)4月1日に大阪市道路公社が解散したことで、
無料開放され現在に至ります。
車は当然のこと、人も自転車も渡ることができます。
本数は少ないですが大阪シティバス(72号系統/鶴町四丁目~天保山)で渡ることもできます。
なみはや大橋への行き方
ここでは、港区及び大正区双方からなみはや大橋へ向かう方法をお伝えします。
皆さまにとって行きやすい方法をお選びください。
港区側からの行き方
Osaka Metro中央線「大阪港」駅下車、
6番出口を出て「みなと通」沿いを直進し最初の信号を右折してください。
こちらの建物は、大阪みなと中央病院です。
別の場所に移転した為、現在は使用されていません。
最初の信号を右折し、「海岸通り」を直進します。
築港南公園や築港中学校沿いを歩くと、Y字路が見えます。
赤レンガ倉庫が目印です。
Y字路を左に進みます。
しばらく歩くと「なみはや大橋」の港区側の出入口に到着します。
大阪港駅6番出口から約10分で到着しました。
大正区側からの行き方
大正区側からは2通りございます。
まずは、なみはや大橋付近に2つの大型家具店(IKEA、TOKYO interior)から向かう方法についてお伝えします。
とても近いので買い物ついでに橋を渡ってみるも良いと思います。
IKEA、TOKYO interiorへは自家用車以外にシャトルバスで向かうことができます。
IKEAへはJR大阪駅・JR難波駅からシャトルバスが発着しています。
JR大阪駅発着のバスはJR大正駅を経由します。
乗り場や時刻表はこちらのページをご参照ください。
TOKYO interiorへも同様にシャトルバスが用意されています。
JR大阪駅から発着しています。
乗り場や時刻表についてはこちらのページをご参照ください。
IKEAの入り口です。
入口の目の前にIKEAバスの乗り場があります。
IKEAの真向かいにTOKYO interiorがあります。
TOKYO interiorの建物の右側の通りを直進して下さい。
暫く進むと入り口付近に到着します。
黒い金網の真後ろになみはや大橋への出入り口があります。
もう一つ手段は、大阪シティバスです。
全員がIKEAやTOKYO interiorで買い物するとは限りません。
直接なみはや大橋に行きたい方もいるはずです。
その際は、大阪シティバスにご利用ください。
JR大阪環状線、Osaka Metro長堀鶴見緑地線「大正駅」周辺には、バス停(バス停名は大正橋)が複数あります。
最も分かり易いのは、大正橋2番乗り場の「鶴町4丁目」行きのバスにご乗車の上、
「鶴町2丁目」で下車して下さい。
他の乗り場からも「鶴町4丁目」行きのバスはありますが、
2番乗り場発「鶴町4丁目」行きの本数が圧倒的に多く、逃しても数分待てば来ます。
また平日の朝夕のラッシュ時には「鶴町4丁目」行きの急行が4番乗り場から発車します。
ちなみに、先程ご紹介した大正駅経由JR大阪駅発のIKEAバスは、5番乗り場から発車します。
2番乗り場発「鶴町4丁目」行きのバスの時刻表はこちらをご参照ください。
乗り場の位置についてはこちらをご参照ください。
それでは「鶴町2丁目」停留所からなみはや大橋出入り口までの経路を見てみましょう。
鶴町2丁目停留所です。
青信号の方向へ進んで下さい。
とにかく直進して下さい。
IKEAが見えてきました。
TOKYO interiorも見えてきました。
そして更に奥に「なみはや大橋」が見えてきました。
ひたすら直進して下さい。
後はIKEAやTOKYOinteriorから向かうルートと同じです。
さあ、いよいよ「なみはや大橋」を渡ってみましょう。
実際に、なみはや大橋を渡りましょう。
大変お待たせいたしました。
それでは、早速渡ってみましょう。
今回は昼と夕方両方の景色を読者の皆さまにお見せします。
お好きな方を選んで、実際に渡って景色を堪能していただければ幸いです。
なみはや大橋から見る昼間の景色
まずは、10月26日13時頃に渡った時の景色をお見せします。
この日は16時00分に大阪港観光遊覧船「サンタマリア号」に乗る為に、
この橋を渡って自宅から歩いて天保山へ向かいました。
サンタマリア号で周遊した時の様子についてはこちらの記事をご参照ください。
見慣れた橋ですが、改めて思いました。
「この橋を作った人たちは本当に凄い!」
出入り口です。
さあ、渡りましょう。
なみはや大橋をこの角度で見るのが好きです。
如何に急で如何に高いかがよく分かります。
上り坂の半分程まで来ました。
頂上までかなり近づいてきました。
後ろを振り返るとこんな感じです。
入口付近があんなに小さく見えます。
そろそろ頂上です。
もう入り口は見えなくなりました。
頂上に着きました。
周りを見てみましょう。こんな感じです。
何度も渡ったことがある橋ですが、いまだにこの高さに慣れません。
滅茶苦茶怖いです。
しかしながら、なみはや大橋から眺める景色は最高です。
晴天に恵まれました。
風が心地よく、とても涼しかったです。
若干霞んではいるものの、あべのハルカスはもちろん生駒山も見えます。
約2時間半後に、サンタマリア号に乗って赤い橋の真下を通ります。
梅田の高層ビル群も見えます。
それでは下りましょう。
六甲山も見えます。
この角度から見る景色も本当に好きです。
天保山大観覧車やユニバーサル・スタジオ・ジャパン(ユニバ)近くのホテル群も見えます。
出口がまだ見えません。
「川や運河が多いなぁ」と思いながら橋を渡りました。
大阪が水の都であることを再認識しました。
頂上付近があんなに小さく見えます。
無事渡り終えました。
後は天保山に向かうのみです。
平日昼間ということもあり、交通量は非常に多いです。
橋を渡っているときの写真には載っていませんが、ひっきりなしに大型車が走ってました。
大型車が通るたびに少し揺れを感じます。それが恐怖を駆り立てます。
この橋を渡るたびに緊張を強いられます。
しかし、天気に恵まれたおかげで、最高の景色を堪能することができました。
緊張や恐怖を忘れさせてくれるほど頂上から眺める景色は素晴らしいです。
橋を渡り終え天保山へ向かいサンタマリア号に乗って来ました。
サンタマリア号乗船の様子についてはこちらの記事をご参照ください。
それでは次に夕方に渡ると、どのような感じになるのかお見せしましょう。
なみはや大橋から見る夕方の景色
昼間の景色も素晴らしいのですが、個人的には夕方の景色の方が好きです。
昼間とは違い涼しく心地よい風を感じながら渡りました。
祝日(11月3日)17時頃に渡った為、サンタマリア号乗船日(10月26日)に渡った時に比べて、
交通量は少なかったです。
その為、大型車による揺れは殆どなく、あまり緊張することなく渡ることができました。
まずは大正区側から渡ってみました。
夕焼けが本当に美しいです。
この光景を見るたび嫌なことを全て忘れることが出来ます。
写真では分かりにくいですが、17時台だった上に霞んでいたにもかかわらず、
肉眼で生駒山を見ることが出来ました。
やはり、この角度からみる景色は夕方でも素晴らしいです。
真ん中で緑色に光るのが、天保山の大観覧車です。
夕方以降はライトで照らされます。
しかも凄いのは、あの大観覧車は”時計”になるのです。
この写真を撮影した時、電光掲示板よろしく17時30分と右から左へ
流れるように表示されていました。
ここからでも時間を確認することができました。
橋を渡り終えた後、”なみはや大橋の行き方(港区側からの行き方)”でご紹介した写真の撮影に向かいました。
撮影を終えて、大正区側へ戻る際の様子が以下の通りです。
既に18時を過ぎ、辺りは暗くなってきました。
この項目の冒頭で「あまり緊張することなく渡ることができました。」と
申し上げましたが、その発言を撤回させて頂きます。
頂上に近づくに連れて緊張が高まって来ました。
ご覧下さい。
半端なく手に汗をかいてました(恥)。
しかし、この景色を見ると緊張が一気にほぐれました。
幻想的で見とれてしまいます。
夜景の力は、本当に凄いですね。
お腹が空いてきてので、この写真を撮影したのを最後に帰路に就きました。
なみはや大橋を渡る際の注意点
なみはや大橋は絶景を眺めるには最高の場所です。
しかし、今まで見てきた通り、とても高い橋です。
その為、渡る際には注意が必要です。
ここでは、徒歩や自転車で渡る際と車で渡る際の注意点についてお話しします。
徒歩や自転車で渡る際の注意点
自転車は押して渡りましょう。
橋の出入り口に付近にその旨が書かれた看板が設置されています。
ブレーキをかけずに自転車で下る方々を見かけまが、本当に危険です。
歩行者との接触や転倒事故に繋がる恐れがあるので止めましょう。
また、写真撮影の際にも注意が必要です。
写真撮影に気を取られ過ぎて、歩行者や自転車利用者と接触しないように気を付けましょう。
思っている以上に柵が低いです。
柵が低い為頂上付近は絶景を楽しめますが、柵から身を乗り出して撮影しないようにしましょう。
落ちたら終わりです。
怖いと思ったら無理せず柵から距離を取って撮影しましょう。
車で渡る際の注意点
なみはや大橋は片側一車線ずつの橋です。
平日昼間は大型車の往来が激しいです。
頂上付近が「く」の字に曲がっているので、対向車が見えにくい場合があります。
また、中央分離帯が無い為渡る際は注意が必要です。
制限速度は40キロです。
法定速度を守って慎重に渡りましょう。
なみはや大橋には、駐車できる場所がございません。
一度橋に入ったら、渡り切りましょう。
車に乗って景色を楽しみたいと仰る方もいらっしゃるかと思います。
しかし、橋を走行している間は運転に集中したほうがいいです。
私hiikun(ひーくん)も10年以上前ですが一度だけなみはや大橋を車で渡ったことがあります。
緊張しっぱなしで、残念ながら景色を楽しむ余裕はなかったです。
もし景色をじっくり楽しみたいのであれば、車を近隣の有料駐車場に車を止めて、
歩いて渡った方が良いと思います。
まとめ
この記事では、「なみはや大橋」について語ってきました。
なみはや大橋の概要から大正区側及び港区側からの行き方、なみはや大橋から見える昼間と夕方の景色、渡る際の注意点について見てきましたが、いかがでしたでしょうか?
開通から30年近く経過しており、既に大阪港の象徴の一つとなりました。
少し行き辛い場所に位置しています。
しかし、双方の出入り口付近にある観光地や商業施設を訪れたついでに徒歩や車で渡る方々が、SNSで取り上げる為、年々注目度は高まっていると思います。
今回は昼間と夕方の景色をご紹介しましたが、機会があれば深夜や早朝の景色も見てみたいです。
渡る際には注意を必要とする為、注意点の項目では厳しいことを申し上げました。
しかし、度を過ぎた行動を取らなければ問題はありません。
節度ある態度で渡れば、きっと楽しんでいただけることでしょう。
読者の皆さま、機会があれば是非「なみはや大橋」を渡ってみて下さい。
最後まで読んで下さりありがとうございました。