昨年同様、今年も5月下旬(25日~29日)に誕生日休暇を含め5日間の休みを頂きました。
5月27日は私hiikunの誕生日です。
46歳になりました。
昨年は初めての船旅で愛媛に行って参りました。
非常に楽しい旅でした。
※もし興味がございましたら、こちらの記事をご覧下さい。
今年も船旅を検討しましたが、
諸事情より断念せざるを得ませんでした。
しかしながら、船旅に匹敵するほど楽しい企画を思いつきました。
それがこちら・・・
日本一長いバス路線で紀伊半島縦断日帰りの旅。
奈良県橿原市と和歌山県新宮市とを結ぶ日本最長のバス路線
【八木新宮線】を利用して紀伊半島を縦断した時の様子をお届けします。
以前からずっと興味のあるバス路線で、
念願叶って実現に至りました。
当記事では路線バスでの紀伊半島縦断日帰りの旅の様子をお届け致します。
今回の記事は以下の方々を対象とします。
・バス旅に興味がある方
・日本最長のバス路線沿いの名所に興味がある方
当記事を読むことで、
【八木新宮線】でのバス旅や沿線の魅力を知って頂けることでしょう。
是非最後まで読んで下さい。
宜しくお願い致します。
「八木新宮線」概要

まずは、八木新宮線の概要をお伝えします。
八木新宮線は奈良交通が運営するバス路線の一つです。
・全長:169.3km
・乗車時間:約6時間半(状況による)
・停留所の総数:168
営業区間は近鉄大阪線大和八木駅(奈良県橿原市)とJR紀勢本線新宮駅(和歌山県新宮市)です。
高速道路を走らない路線バスの中では、
日本最長の営業距離を誇ります。
上り下り共に1日3本運行されています。
大和八木駅を出発した後はしばらく市街地を走行します。
観光客のみならず地元の方々も短距離移動で利用されます。
橿原市や大和高田市、御所市、五條市にある
近鉄やJRの主要駅を経由します。
五條市の市街地を過ぎると
完全な鉄道空白地帯に突入します。
雄大な山々に囲まれた秘境地帯を突き進みます。
観光で注目されがちな路線ですが、
沿線の鉄道空白地帯で暮らす住民の方々の重要な交通手段でもあります。
紀伊山地の険しい山道を抜け
太平洋に面した和歌山県新宮市にあるJR新宮駅に至ります。
沿線には見どころが沢山あります。
思いつく限りでは以下の通りです。
・日本一面積が広い村「十津川村」
・谷瀬の吊り橋
・十津川温泉
・熊野参詣道小辺路
・熊野本宮大社
・湯の峰温泉
・川湯温泉
等々
今回の旅の目的は、
八木新宮線を全区間乗り通すことでした。
その為各名所をじっくり時間をかけて巡ることはできませんでした。
次回機会があれば、
途中下車して各名所を訪れてみたいです。
次項では、
大和八木駅から新宮駅まで通して乗車した際の運賃についてお伝えします。
八木新宮線の運賃
読者の皆さまににとって、
もっとも気になるのが運賃でしょう。
ずばり運賃は以下の通りです。

大人¥6,150-です。
(大和八木駅から新宮駅まで乗車した場合)
(2026年5月現在)
現金やICCOCAやSUICA等の交通系ICカードでも乗車できますが、
私hiikunはこちらの乗車券を購入しました。
【168バスハイク乗車券】
乗車した証を残すために購入しましたが、
後になってこちらの乗車券の便利さを知りました。
乗車日の真下に、
「途中下車有効・乗車日から2日間有効」
と書かれています。
特定の区間で、
途中下車し、
同じ乗車券で後続のバスに乗車することが可能です。
その際に別途料金は支払う必要はなく、
同じ乗車券で乗車が可能です。
ただし、
引き返すことはできません。


上記の画像は、【168バスハイク乗車券】の使用例です。
奈良交通公式ホームページから引用しました。
引用画像内にて記載されている通り、
例えば十津川温泉等の宿泊施設で一泊し、
翌日同じ乗車券で新宮駅に向かうことが可能です。
途中下車可能区間が五條バスセンター及びJR五条駅から
速玉大社前までの区間です。
速玉大社前は終点・新宮駅からほど近い停留所です。
このことから非常に広い区間で有効な乗車券であることがお分かりいただけるでしょう。
詳細は奈良交通公式ホームページをご参照ください。
または購入の際に係員の方の直接お問い合わせください。
次回は是非、
こちらの乗車券を使って、
沿線の名所を巡ってみたいですね。
それでは次項より、
実際の旅の様子をお届け致します。
八木新宮線で日帰りの旅
それでは旅の始まりです。

私hiikunの地元・大正から
大阪環状線内回り電車に乗り
鶴橋駅へ。
ここから近鉄大阪線で大和八木駅へ向かいます。
近鉄は大阪難波駅が起点です。
しかし、近鉄大阪線は一部特急電車を除き、
鶴橋の一つ手前の駅・大阪上本町が始発となりますので注意して下さい。
丁度朝の通勤・通学ラッシュの時間帯であった為
駅構内は多くの人々で混雑していました。
大和八木駅へは当駅から急行電車で約30分です。

大和八木駅に到着しました。

改札を出て右手にバスターミナルが見えます。

バスターミナルの奥にあるこちらの建物の1階に、
奈良交通のバス乗車券販売所がございます。

前項でご紹介した致しました
【168バスハイク乗車券】を購入しました。

私が乗車するバスが既に待機していました。
真ん中に止まっているド派手なデザインのバスが、
それです。



既に十数名の乗客が並んでいました。
座れるかどうか心配しました。
何とか右側の窓際の座席を確保することができました。
しかし、この座席を選んだことで、
ある問題に直面するとはこの時予想だにしていませんでした。
それについては後ほどお伝えします。
とにかく座席を確保することが出来たので
この時点では安心しました。

9時15分定刻通り大和八木駅を出発です。
日本最長の路線バスの旅が始まりました。

しばらくは、
橿原市や大和高田市、御所市、五條市の市街地を走行します。
車内は新宮まで乗り通すお客さん以外に、
地元の方々も短区間利用で乗車されていました。



大和八木駅から約1時間20分、
五條バスセンターに到着しました。
ここで10分間の休憩を取ります。
なお八木新宮線はこの先、
上野地及び十津川温泉の各停留所で
休憩を取ることになります。
つまり合計3度の休憩を取ることになります。
休憩の間に
トイレに行ったり
近くの店舗で飲み物や食料を購入しておきましょう。

奈良と言えば柿の葉寿司が有名です。
私hiikunは五條バスセンターから徒歩1分の距離にある
柿の葉寿司の専門店・ヤマトで柿の葉寿司を購入しました。
休憩が僅か10分間なので、
下車直後走って店舗へ向かいました。
購入後、近くのセブンイレブンで水を購入しまいた。
そこでトイレも済ませ走ってバスへ戻りました。


こちらが購入した柿の葉寿司です。
中身は後でお見せします。
ここで車内の座席についてもご紹介します。
見た目はごく普通の路線バスですが、
車内は長距離移動に合わせた構造になっています。
座席については、
背もたれが高く背面にドリンクホルダーが設置されています。
残念ながらリクライニング機能はありません。
それでも座り心地はかなり良かったです。
だたそう感じるかは人それぞれです。
その為もし心配なら、
ご自身に合ったクッションを持ってくるといいでしょう。
実際にそうされている乗客の方々数名いました。
また乗り物酔いが心配であれば、
酔い止めを飲んでおくこともお勧めします。

五條バスセンターを出発して最初の停留所、
JR和歌山線・五条駅です。
こちらからも観光客と思われるお客さんが2名乗車されました。
当停留所から先、
終点の新宮駅まで鉄道駅には一切経由しません。
これから先、
長い長い完全な鉄道空白地帯に突入します。

JR五条駅を出発し暫くたつと、
景色は一変します。

紀伊山地の険しい山々に囲まれた道を突き進みます。

綺麗な青空です。
本当に天気に恵まれました。
絶好のバス旅日和です。




沿線の景色はどれも美しいものばかりでした。
また車内放送でも沿線の観光案内が行われていました。
それに加え、運転手さん自ら運転しながら観光案内をして下さいました。
観光案内を聞きながら景色を堪能しました。
ここで運転士さんによる観光案内で一つ興味深いものがありましたので、
紹介させてください。
「五新線計画」についてです。
五新線とはJR和歌山線・五条駅とJR紀勢本線・新宮駅とを結ぶ鉄道路線です。
日本国有鉄道(現JR)により戦前から計画されていた鉄道路線でした。
しかし、戦争による混乱により計画は中止されました。
戦後建設工事が行われましたが、
国鉄の赤字等様々な要因により、
工事は中止され、計画は凍結されました。
まさに幻の鉄道路線です。
運転士さんの観光案内で、
五新線計画の事を初めて知りました。

こちらが、五新線で使用されるはずだった橋梁です。
現在もかなり良い状態のまま残されています。
もし五新線が開通していたら、
この付近の交通状況はどうなっていたでしょう。
そんな幻の鉄道路線・五新線に思いを馳せながら、
バスは南下を続けます。



五條バスセンターを出発して約2時間が経過しました。
何やら長い吊り橋が見えてきました。
その吊り橋の近くに、
次の休憩地点がございます。

やって来たのが、上野地停留所です。
ここで20分間の休憩を取ります。
ついに日本最大の面積を誇る奈良県吉野郡十津川村にやって来ました。
以前から訪れてみたかった場所なので、
本当に感動しました。

バス停の数では、
約半分進んだようです。
しかし、終点・新宮駅までの道のりはまだまだ長いです。

バス停から少し歩いたところに・・・

見えてきました。
かの有名な「谷瀬の吊り橋」です。
八木新宮線で旅するに際に最も訪れたかった場所の一つです。

「危険ですから一度に20人以上は渡れません」と注意書きがございます。


時間の都合上、
橋を渡りきることは出来ませんでした。
半分近くまで進みました。
想像以上に橋は揺れて怖かったですが、
景色は最高です。



バスの側面には、
沿線地域のマスコットキャラクターが描かれています。
どれも可愛いですね。
読者の皆さまも是非バスに乗って各地域を巡っていただきたいです。

20分間の休憩は終わり、
次なる目的地へ向かいます。
お腹が空いてきました。
さあ、昼御飯の時間です。
購入した柿の葉寿司を食べましょう。


箱の中にはお寿司が7つ入ってます。
ラベルに寿司ネタが書かれているので、
迷うことはありません。
生姜も付いてます。
お口直しに最適です。
右から順番に頂きましょう。

鯛

鶏そぼろ

エビ

さんま

しいたけ

鮭

鯖
7つ全て美味しかったです。
酢飯はもちろんネタにもしっかり味が付いているので、
醤油やワサビは必要ありません。
特に鮭が美味しかったです。
八木新宮線で旅する際は、
ヤマトの柿の葉寿司を是非ご賞味ください。
おすすめです!
ご馳走さまでした。




絶景はどこまでも続きます。
大阪市内では決して見ることができない雄大な自然に心が癒されます。

「激励、自衛隊のみなさん、いつもありがとうございます。」という横断幕が見えました。
本当にそう思います。
自衛隊のみさなん、
国家防衛のみならず
自然災害発生時の住民の救助や社会基盤の復旧のために尽力して下さり
本当にありがとうございます。
私のスマホが映ってしまいました。
撮影が下手で申し訳ございません。
その横断幕を過ぎると・・・


見えてきたのが、
十津川村役場です。
この付近に十津川村役場停留所がございます。



十津川村役場停留所から約30分、
到着したのが最後の休憩地・十津川温泉停留所です。
ここで10分間休憩を取ります。
バスの後ろにある建物が、
奈良交通十津川営業所です。


十津川営業所の出入口付近に足湯スポットが設置されています。


十津川営業所前の景色です。
景色が綺麗なのはもちろんのこと、
空気が美味しいです。
綺麗な景色を見ていると
10分の休憩時間はあっという間に過ぎました。


出発直前に運転士さんから記念乗車証を頂きました。
こちらの記念乗車証は本のしおりとして使うことが出来ます。
奈良県吉野郡川上村産の吉野杉が使用されています。

こちらが十津川村の全体地図です。
発車直後のバスの車内から撮影しました。

黄色い丸が谷瀬の吊り橋があった上野字バス停です。
赤い丸が十津川村役場がある場所です。
そして青い丸が十津川温泉停留所です。
こうしてみると十津川村をかなり南下したことが分かります。
旅は後半に差し掛かりました。


十津川温泉停留所を出発し暫く絶つと、
バスはいよいよ和歌山県に入ります。
名所はまだまだ続きます。
まずはこちら、
熊野本宮大社です。
山奥あるにもかかわらず、
大変多くの観光客で賑わっていました。
左手に有名な大鳥居が見えました。
残念ながら座った場所が悪かった為、
撮影できませんでした。
それでもしっかり見ることはできました。
熊野本宮大社は以前から興味がある場所です。
今後是非参拝したいです。
ちなみに熊野本宮大社へ向かうバスは奈良交通八木新宮線以外にも複数ございます。
詳細はこちらのページをご参照ください

熊野本宮大社を過ぎても、
まだまだ名所は続きます。
それぞれのバス停留所周辺は、
複数の温泉旅館が軒を連ねており、
風情ある美しい街並みが印象的です。

川湯温泉停留所の近くを流れる大塔川です。


バスの車窓からでも
底が見える程綺麗な川です。
川湯温泉公式ホームページの情報によると、
川底から70度以上の温泉が常に湧き出ているとのことです。
その温泉が川の水と混ざることで、
丁度良い湯加減になるそうです。
川原を掘ることで、
独自の露天風呂を設けることができるとのことです。
次回訪れた際は、
是非試してみたいです。



湯の峰温泉も川湯温泉も本当は車窓の左側の風景も撮影したかったのですが、
満席だった為叶いませんでした。
しかし、自分の目に焼き付けることはできたので良しとしましょう。
川湯温泉を後にし、
更に南下を続けます。
旅はいよいよ大詰めです。
今回の旅の最大の見所が、
熊野川です。
川湯温泉を過ぎてから、
新宮の市街地手前まで、
熊野川沿いをバスはひた走ります。
「あれ? hiikunよ、熊野川の写真は?」
そう思われた読者の皆さま。
申し訳ございません。
熊野川の写真は撮影できませんでした。
私hiikunは進行方向右側窓際に座っていました。
しかし熊野川は進行方向左手に位置していました。
しかも座席は満席だった為、移動することができませんでした。
結果、熊野川の写真は撮影できませんでした。
ここで当項の冒頭で申し上げたことを覚えていますでしょうか?
「何とか右側の窓際の座席を確保することができました。
しかし、この座席を選んだことで、ある問題に直面するとはこの時予想だにしていませんでした。」
今回の旅で唯一後悔していることがございます。
それが、右側の座席に座ってしまったということです。
結論申し上げますと、
各名所の絶景を一層楽しみたい、
そして各名所の絶景を写真に収めたいのであれば
進行方向左窓側の座席が良かったかなと思います。
・熊野本宮大社の大鳥居
・風情ある湯の峰温泉や川湯温泉の風景
・熊野川
等々
左側に座っていれば、
もっと景色を楽しむことができたのではないだろうかと後悔しました。
写真に収めることはできませんでいたが、
各名所を目に焼き付けることはできました。
右側に座っていたにもかかわらず、
車窓左側の美しい熊野川はハッキリと見えました。
あまりにも綺麗であった為川底が見える程です。
バスの車窓から
今回の旅の最大の見所、熊野川を写真に収めることは叶いませんでした。
少し残念に感じましたが、
だからと言ってこの旅そのものがつまらなかったと申し上げるつもりは全くございません。
充分楽しかったです。
長年やってみたかった旅が実現できたのですから。
右側に座ったからこそ見れた絶景もたくさんありました。
例えば、右側に座ったおかげで車窓から谷瀬の吊り橋を撮影することができました。
また沿線にはこの様な小さな滝も見ることができました。

今回叶わなかったことは、
次回訪れた際にやればいいんです。
今回の目的はバス旅を存分に楽しむことであって、
写真を撮ることではありません。
そう前向きに考えながら、
終点・JR新宮駅へ向かいました。
※ちなみに熊野川の概要についてはこちら国土交通省公式ホームページをご参照ください。

ついに新宮の市街地に入りました。
もうすぐ終点です。

15時55分、
バスは終点・JR新宮駅に到着しました。
6時間40分の楽しいバス旅はこうして幕を閉じました。
関西最果ての地、新宮に初めてやって来ました。
バスを降りた瞬間、すごく感動しました。


6時間40分行動を共にしたバスとはここでお別れです。
降車の際、運転士さんから
「ご乗車ありがとうございます。 お疲れではないですか?」
と声をかけて下さいました。
我々乗客よりもはるかに疲れてたであろう運転士さんから、
お気遣いのお言葉を頂きました。
私hiikunからも申し上げたいです。
「運転手さん、安全運転で我々を終点まで運んで下さりありがとうございました。」

八木新宮線の旅はここで終了です。
しかし今回は日帰り旅行なので、
当日中に大阪に戻らねばなりません。
新宮から先の行程については次回の記事でお伝えします。
まとめ
走行距離:169.3km
総時間:6時間40分
日本一長いバス路線・八木新宮線の旅は無事終了しました。
あまりにも楽しく、時間はあっという間に過ぎました。
車窓から多くの絶景や名所を見ることができました。
車内放送や運転士さんによる観光案内のお陰で全く飽きることはありませんでした。
絶景を楽しむ一方で、
沿線の辛く悲しい過去を目の当たりにしました。
東日本大震災が発生した同じ年、
2011年(平成23年)8月末から9月上旬にかけて発生した
紀伊半島大水害です。
大規模な台風により河川の氾濫や土砂崩れ等により
沿線地域は甚大な被害を被りました。
多くの家屋や建物が倒壊し
多くの方々亡くなられました。
水害から15年経過した現在も、
沿線には土砂崩れの跡など水害の傷跡が複数残されていました。
運転士さんからこの水害の事について言及されていました。
紀伊半島大水害は2011年に発生した自然災害の中では
東日本大震災と共に決した忘れてはならない出来事だと思います。
自然災害や人口減少等八木新宮線の沿線地域は多くの課題を抱えています。
廃止されるのではないかと噂されたこともあります。
それでもこの路線の運営を続けて下さいっている
奈良交通の運転士の皆さまには本当に感謝しかございません。
観光だけに注目されがちな路線ですが、
地元住民の方々の貴重な移動手段でもあります。
必要している人達がいるかぎり
この素晴らしいバス路線が今後も継続されることを願いつつ、
当記事の執筆を終えさせていただきます。
最後まで読んで下さり誠にありがとうございました。

